鎌倉殿の13人を演じるのは誰か

  • 2020.04.22 Wednesday
  • 08:50

 2022年の大河があまりにも楽しみなので、かつて同じ時代を扱った『草燃える』(1979年の大河ドラマ)を中心に、『北条時宗』(2001年 〃 )、『義経』(2005年 〃 )のキャストも振り返りつつ、あれこれと妄想してみたいと思います。

 

 『鎌倉殿の13人』は、鎌倉幕府を草創した英雄頼朝の死から始まります。
 41年前に、頼朝と政子の主人公夫妻を演じたのは、石坂浩二さんと岩下志麻さんのお二人。武家の棟梁でありながら、雅やかで貴公子然としたふるまいと、妻の尻に敷かれる恐妻家ぶりがコミカルな頼朝と、彼に乙女チックに恋焦がれつつ、嫉妬すると極妻ばりの恐ろしい顔を見せる政子の二人は、序盤こそ昭和のステレオタイプなカップル像を見せてはいたものの、やがて冷酷で計算高い鎌倉殿と、我が子の屍すらも踏み越えていくような、芯の強さをもった尼将軍へと転じていく様が描かれていました。

 『義経』で二人を演じたのは、中井貴一さんと財前直見さんでした。

 スタート時点では田舎武士の次男坊でしかない主人公の義時に目をかけ、引き上げ、可愛がって強力な後ろ盾となったのがこの姉夫婦でした。

 

 現時点で唯一キャストの決まっているのが主人公(1)北条義時役の小栗旬さん。年齢的にも当時の義時のそれに近く、時宜を得た役どころといえそうです。41年前に演じたのは、まだ二十代半ばだった松平健さん。『義経』では木村昇さん[ウィキペディアによる]

 そして、主人公の父であり、最大のライバルともなる初代執権(2)北条時政を演じたのは故金田龍之介さんでした。金田龍之介さんも敵役を演じさせたら、我が国の演劇界屈指の名優でしたが、この役を誰が演じるかで『鎌倉殿の13人』の成否が半ばまで決まるといっても過言ではないぐらい重要な役どころとなりそうです。スターウォーズのダースベイダーですね。『義経』では小林稔侍さんが演じました。

 

 頼朝の死後、鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームで最初の脱落者となったのが(3)梶原景時でした。頼朝の懐刀として、汚れ仕事も厭わなかった景時は、御家人たちから恐れられるとともに、ゲジゲジ梶原と呼ばれ、忌み嫌われてもいました。それだけに、頼朝という、最大の後ろ盾を失うと、有力御家人66名の弾劾を受け、鎌倉を追われることになります。

 『草燃える』でこの嫌われ者を演じたのは、江原真二郎さんでした。頼朝への一途な忠誠心ゆえに憎まれ役に徹したのだということが強調されていたように思います。『義経』では中尾彬さんが演じています。吉良上野介と並ぶ、我が国最大の敵役を演じる役者さんはいったい誰になるのでしょうか。大いに注目したいところです。

 ちなみに今回、主役の義時を演じる小栗旬さんが景時の嫡男・景季役だったようです[ウィキペディアによる]

 

 13人のうち、梶原景時一族の滅亡から間もなくにリタイアするのが(4)三浦義澄と(5)安達盛長の二人。もっともパワーゲーム自体は彼らの息子たちが引き継ぎ、承久の乱後まで生き残ります。『草燃える』で二人を演じたのは早川雄三さんと、まだ金八先生をやる前の武田鉄矢さんでした。金八先生は『草燃える』と同じ年の秋(1979年10月)にスタートしています。

 『草燃える』で義澄の息子・三浦義村役を演じたのは、本郷猛(仮面ライダー1号)こと藤岡弘さん、盛長の嫡男・安達景盛役を務めたのは、ダメでだらしのない色男役が多かった火野正平さんでした。


 亡き頼朝の跡を襲い二代将軍となった源頼家。この若き鎌倉殿を演じていたのが当時絶大な人気を誇ったアイドルの郷ひろみさん。まだ二十代前半ながらも、アイドルのイメージから脱却しようともがいているようにも見えました。 

 その頼家を盛り立てて、北条時政父子の前に立ちはだかったのが、頼朝の乳母として、二十年にわたる(頼朝の)流人時代を扶助しつづけてきた比企尼の一族。比企一族の当主は尼の甥でもあり、後に養子となった(6)比企能員でした。その娘の若狭局は頼家の妻妾となり、長男の一幡を生みます。比企能員を演じたのは、性格俳優として数多の悪役を演じてきた名優・佐藤慶さん。

 

 能員の娘で、頼家の妻でもあり、一幡の母にもなる若狭局を『草燃える』で演じたのは、新人女優の白都真理さん。初代執権の娘で、先代鎌倉殿の未亡人でもあり、現将軍頼家の母でもある政子との対決も大きな見どころの一つになりそうです。

 姉・政子夫婦の嫡男・頼家が廃されて後に殺され、恐らくは北条氏の嫡男として遇されていたであろう異母弟の政範が16歳で病死すると、義時の置かれた立場も大きく変わってきます。嫌が応でもまわりの目は尼御台の生家でもある北条の家を継ぐ者として、義時をみるようになりました。そんなときに、坂東武者の鑑ともいわれた畠山重忠が殺されます。

 

 北条時政の若い継室・牧の方は、娘婿である平賀朝雅かわいさのあまり、夫の時政を唆して畠山重忠を謀殺させます。重忠は、三国志に例えれば関羽のような人物で、御家人たちのリスペクトを集めていました。このため、時政は御家人たちの反感を買ってしまいます。加えて、牧の方は政子が生んだ三代将軍源実朝を廃し、娘婿の平賀朝雅を擁立しようと企みます。事ここに至って、政子・義時の姉弟と、父・時政との対立は決定的なものとなります。

 さて、41年前のキャスティング。初代執権の時政を籠絡した牧の方は大谷直子さん、畠山重忠はモロボシ・ダン(ウルトラセブン)こと森次晃嗣さん、源実朝は東光太郎(ウルトラマンタロウ)こと篠田三郎さんが演じました。『義経』では田中美奈子さんが牧の方を演じました。

 

 父・時政を追放した義時は、ついに二代執権となり、覇道の総仕上げにかかります。ターゲットは、武都鎌倉の後背地相模国に本拠を置く大豪族三浦氏の一族で、侍所の別当も務める(7)和田義盛。畠山重忠が関羽なら、和田義盛はさしずめ張飛といったところでしょうか。その義盛を『草燃える』で演じたのは、角さん(渥美格之進)こと伊吹吾郎さんでした。『義経』では高杉亘さん[ウィキペディアによる]

 和田一族をさんざん挑発し、三浦一族から分断した上で、これを滅ぼした北条氏に対抗しうるような豪族はもう鎌倉には残っていませんでした。『鎌倉殿の13人』がどこまでを描こうとしているのかは分かりませんが、和田合戦の後があるとしたら、『草燃える』と同じように、承久の乱がクライマックスとなるのでしょうか。

 

その他の合議制メンバー)

(8)二階堂行政:『草燃える』では故谷津勲さん[ウィキペディアによる]

(9)中原親能:『草燃える』では故渥美国泰さん[ウィキペディアによる]

(10)足立遠元

(11)八田知家

(12)三善康信:『草燃える』では石濱朗さん、『義経』では五代高之さん[ウィキペディアによる]

(13)大江広元:『草燃える』では故岸田森さん。『義経』では松尾貴史さん[ウィキペディアによる]

 

 その後も生き残った有力御家人の三浦氏と安達氏ですが、三浦氏は義村の子・泰村のときに、五代執権時頼と安達景盛によって、滅亡に追い込まれます(宝治合戦)。また御家人層の最後の灯火ともいうべき安達氏は景盛の孫・泰盛のときに、北条得宗家の御内人である平頼綱によって、滅ぼされてしまいます(霜月騒動)。ついには北条氏の得宗専制が完成します。

 2001年の大河ドラマ『北条時宗』では、三浦泰村を津嘉山正種さん、北条時頼をいまや世界的な名優の渡辺謙さん、安達泰盛を柳葉敏郎さん、平頼綱を北村一輝さんが演じていました。

 

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