町奉行役宅

  • 2018.03.22 Thursday
  • 03:42

 町奉行など、特定の役目につく幕臣が住む官舎を役宅または役屋敷といいました。町奉行所もその一つで、番所(役所)としての機能と、役宅(住居)としての機能を兼ね備えていました。町奉行所は、南北ともにほぼ同じつくりとなっていますので、ここでは北町奉行所を例にとって見てみましょう。

 用部屋を中心に東には役向きの表玄関、北には勝手向きの内玄関がありました。東側は番所、西側は役宅と、大きく二つのエリアに分かれています。北面西側に突出している部分には、奉行の家来が住む長屋や、中間部屋などがありました。突出部分の東側の付け根には、奉行の家族や家来・使用人らが出入りする裏門もありました。

 

 用部屋とその南側の部屋から成る中央エリアには、奉行官房ともいうべき用部屋の他に、奉行の表居間、内寄合座敷、内座之間など、奉行所の重要な決定や、行事・会議のための部屋が集まっていました。

 表門から玄関に向かって右手にみえる北東エリアには、与力番所、同心番所、年番部屋などがあり、また表門の並びには若同心の詰所もありました。奉行所の事務全般を掌る、いわば心臓部ともいえるエリアでした。

 表玄関に向かって左手の南東エリアはひときわ広く、番所の役人だけではなく、裁判に関わる様々な人々が出入りしました。このエリアには、裁許所と白洲、内詮議所、詮議所、赦帳撰要方や例繰方の詰所、公事人溜りや腰掛、牢屋同心の詰所や仮牢など、公事吟味に関する機能が集中していました。

 

天保12年10月 北町奉行所建物等配置図 ※クリックすると別ウィンドウで詳細な平面図を開きます

 

 次に、西側にある役宅部分を見てみましょう。

 用部屋からみて北西のエリアには、勝手用人詰所、台所、女部屋など、奉行の家政に関わる家来や使用人たちが働いていました。また、奉行一家が住む西エリアとの間には、奥向きの玄関もありました。

 奉行とその家族が暮らす西エリアは、奉行一家のプライベート空間で、居間、茶之間、湯殿、納戸などがありました。

 

 より詳細な図面は下記のページでご覧いただくことができます。

 

・北町奉行所平面図はこちら

・南町奉行所平面図はこちら

 

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